第4話 環境配慮の製品作り
布テープNO.600Vカラー、新布テープNO.760ベタの着色方法変更
化学物質は、私たちにとって有用なものですが、その中には有害な性質のものがあり、こうした物質が環境中に排出され、汚染された空気を吸ったり、食べ物を食べることによって人や野生生物などの体内に取り込まれた場合、いろいろな問題、取り返しのつかない被害が発生する可能性もあります。このような環境中の経路を通じて、人の健康や生態系に有害な影響を及ぼす可能性のことを「環境リスク」といいます。このような環境リスクが大きい物質については規制が行われていますが限られた物質を個別に規制していくだけでは人の健康や生態系の健全性を守るのに十分とはいえません。したがって行政だけでなく、事業者や消費者もそれぞれの立場から取り組むことが必要となってきます。
私達は、積水包装テープの製造段階でも環境リスクのないよう努力していくべきと考え、その取り組みのひとつとしてPRTR法など、環境負荷低減を目的とした法の趣旨を踏まえ、有機溶剤を使用しない着色方法に4月より変更しました。
布テープNO.600Vカラー
新布テープNO.760ベタ
PRTR(Pollutant Release and Transfer Register:環境汚染物質排出移動登録)とは、有害性のある多種多様な化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを把握し、集計し、公表する仕組みです。
PRTRによって、毎年どんな化学物質が、どの発生源から、どれだけ排出されているかを知ることができるようになります。日本では1999(平成11)年、「特定化学物質の環境への排出量の把握など及び管理の改善の促進に関する法律」(PRTR法)により制度化されました。