製造業を効率化する5つの方法とは?効率が悪い理由と合わせて解説 

※この記事は2022年4月に掲載したものをリライトしています。

製造業を効率化、というけれどまず原因がわからない…
効率化の方法が分からない…

「業務効率化」という言葉も、最近では一般的になってきました。
効率化を目標に設定されている方もいることでしょう。
ですが具体的にどうしたらいいのかわからない、と思っていませんか。

今回は製造業の業務を効率化する方法効率が悪い理由・効率化のメリットをご紹介します。

■製造業における効率化とは?

製造業における効率化とは、時間的コストを抑えることを指します。
時間的コストとは、作業にかかる時間のことです。

効率化とは、作業にかかる時間を短縮することで、時間的コストを抑えること、と言い換えられます。

似たような言葉として、「生産性」があります。
生産性は、労働者が1人あたり、もしくは1時間あたりに生み出した成果を量、
もしくは金額で表したものとなります。

生産性を上げるための方法のひとつが効率化、ということです。

■製造業の効率が悪い理由

作業を効率化するためには、まず現状を把握することが必要です。
製造業の効率を悪くしている理由はどこにあるのでしょうか。
よくある原因として、次のようなものが挙げられます。

● 人手不足
● 作業ミス
● 他部門との連携が不十分
● 標準化が進まない
● 在庫管理に問題がある

原因を探るのは、作業効率改善への第一歩です。
具体的に原因をリスト化していきましょう。

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人手不足

近年の製造業の現場では、常に人手不足の問題があります。
原因は、労働人口の減少やネット通販の需要増加など、ひとつではありません。
現場の人手が足りなくなると、一人あたりの業務量が増え、効率が落ちる原因となります

作業ミス

ひとりあたりの業務量が増えると、作業ミスも出やすくなります。
これも効率を悪くする原因のひとつです。

多くの業務を抱えると、ストレスから集中力が落ちます
そのためミスを起こしやすくなるのです。
ミスが多発すると、ユーザーからの信頼をなくし、売り上げが低下する恐れもあります。

他部門との連携が不十分

製造業は、現場ひとつで仕事が終わるものではありません。
製造業では開発部などをはじめ、多くの部署があります。
そのため業務を効率化するためには、さまざまな他部門と連携することが欠かせません

他部署と情報共有することで、見つかる問題もあることでしょう。
会社全体で効率化を進められるよう、しっかり連携を取る必要があります。

標準化が進まない

製造の現場では、作業が速いベテランも少なくありません。
そうした作業者の技量に依存していませんか。

人によって作業の速さや正確さにムラがあると、効率化が進まない原因になります
誰が作っても一定の速度・品質を維持できるように、作業内容を見直しましょう。

在庫管理に問題がある

見落とされがちな原因としては、在庫管理の問題があります。
在庫管理が不適切だと、さまざまな工程でトラブルの原因に
在庫を過剰に抱えたり、部品の調達が遅れたりすると、業務の効率が悪くなってしまいます。

スムーズに業務を行うために、在庫の管理も忘れず確認しておきましょう。

■製造業で効率を良くするメリット

製造業の効率化が必要…とはいいますが、効率化するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
具体的に見ていきましょう。

● 人件費を削減できる
● 従業員の満足度が高まる
● 顧客満足度向上につながる

人件費を削減できる

効率化を進めると、ひとりあたりの業務量が減り、残業や深夜労働が減ります。
残業や深夜労働が減るということは、必要以上の人件費を削減できるということです。

浮いた人件費を新規事業や設備投資に回すことで、企業の成長にもつながります。

従業員の満足度が高まる

効率化を進めることで、従業員の満足度が高まるのも大きなメリットです。
製造業は「過酷で労働環境が悪い」というイメージがあるため、人が集まらない傾向にあります。
従業員の満足度を上げると、離職率が下がり、新たな雇用もしやすくなるのです。

顧客満足度向上につながる

効率化を進めると、製造スピードと精度が上がります。
そのため顧客満足度の向上も見込めます

不備の少ない商品を納品することで、企業の信頼や売り上げの向上にもつながります。

■製造業を効率化する5つの方法

ここからは、実際に製造業の効率を改善する5つの方法を解説していきます。
できるところから取り組み、業務を効率化しましょう。

● ムリ・ムダ・ムラ(3M)の削減
● DX化を進める
● 設備レイアウトを最適化する
● データを見える化する
● 5Sを徹底する

ムリ・ムダ・ムラ(3M)の削減

ムリ・ムダ・ムラ(3M・3ム・ダラリ)とは、業務を効率化する上で排除すべきとされる代表要素です。

「ムリ」が生じていると従業員の負担が重くなり、ミスや離職が増える原因となります。
「ムダ」が生じていると、従業員が本来できる分量の仕事を十分に行えません。
「ムラ」が生じていると、商品の品質などに影響がでてしまいます。

ムリ・ムダ・ムラの原因を排除することで、安定した品質とスピードの生産に繋げられるでしょう。

DX化を進める

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用した業務改善のことを指します。
作業用のロボット・機械の導入や、webツールの導入など、内容は多岐にわたります。
規模によりコストも大きくなりやすいので、しっかり検討することが必要となります。

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ぜひチェックしてみてください。 【おすすめ記事】 製函機・封函機とは?

設備レイアウトを最適化する

設備のレイアウトは、効率に大きく影響します。
必要以上に移動距離があったり、障害を避けて遠回りしていないでしょうか。

小さな動作でも、積み重なれば大きな時間ロスにつながります
作業員の導線をよく考え、最適なレイアウトで作業設備を設置しましょう。

また時期や人数の変動により、最適なレイアウトは変わります。
定期的な見直しも効果的です。

データを見える化する

効率化の方法として、データを見える化することも挙げられます。
システムの導入にはコストがかかる…という場合は、まず数値を取ることから始めましょう
調べてみると、思わぬところでムラが見つかることも。

明確な根拠をもって施策を考えられるようになると、大きな効率化につながります。

5Sを徹底する

5Sとは、下記の5つをまとめた総称です。

● 整理
● 整頓
● 清掃
● 清潔
● しつけ

5Sを心がけることで、職場の環境が整い、ムダの削減につながります。
作業場をきれいに管理することは、次のような日常のトラブル削減につながります。

【日常で発生するトラブル】
・必要な道具などが見つからない
・床に置いてあったもの、コードなどにひっかかり転倒
・異物の混入

また最後の「しつけ」は、整理・整頓・清掃・清潔を周知することを指します。
5Sの徹底は、すぐに始められる業務改善のひとつです。
整理整頓がされていない場所を見つけるところから、業務改善を始めてみましょう。

■正しい方法で製造業を効率化しよう!

業務の効率化を進めると、人件費の削減や顧客満足度の向上など、さまざまな効果が期待できます。
やるべきことが多すぎる…と思うかもしれませんが、一気に取り組む必要はありません。
まずは問題点を洗い出し、できるところから取り組むことが大切です。

この記事を参考に、業務の効率化に取り組んでみてください。

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