ページの先頭です。
ページ内移動用のリンクです。F
サイトの主なメニューへ移動。
メニューを飛ばして、このページの本文へ移動。

HOME>環境への取り組み>第6話

ここからページの本文です。

第6話 MSDS(化学物質安全データシート)の意味とは?

第5話にて触れましたPRTR法では、 対象となる物質の開示が義務付けられており、化学物質に関する情報の提供として 化学物質等安全データシート (MSDS)の交付も義務づけられています。

MSDSとは

MSDS(化学物質安全データシート: Material Safety Data Sheet)とは、化学物質の名称、物理化学的性質、危険有害性、取扱上の注意等についての情報を記載したシート。
事業者間の製品の取引きの際にMSDSを交付することにより、製品に含まれる危険有害性に関する情報の流通を促進し、安全性に関する情報を積極的に提供するものです。

MSDSの様式

MSDSの様式については、国際的にも、以下のように、物質名とその特定、物理化学性質、危険有害性、取扱上の注意や緊急時の措置等の16の項目について記載することとされています。

■MSDSの記載項目

  1. 製造者情報(会社名等)、製品名
  2. 物質の特定
  3. 危険有害性の分類(分類の名称等)
  4. 応急措置
  5. 火災時の措置
  6. 漏出時の措置
  7. 取扱い及び保管上の注意
  8. 暴露防止措置
  1. 物理/化学的性質
  2. 危険性情報(安定性、反応性)
  3. 有害性情報
  4. 環境影響情報
  5. 廃棄上の注意
  6. 輸送上の注意
  7. 適用法令
  8. その他

MSDSシートサンプル

MSDSの経緯

MSDSの交付は、1970年代、企業・業界の自主的活動として始まりましたが、その後、欧米においてはその義務づけがなされるとともに、国際間の化学物質の取引が増大するにともなって、国際的にもその重要性が指摘され、国際標準化、条約による手当等がなされてきています。

製品ユーザー業界における動き

事業者が製品の総合管理を進めるためには、事業者自ら扱う製品全てについて、その 物質を特定し、危険有害性等のデータを把握することが前提条件です。 このような中、大手電機系、機械系企業においては、グリーン調達等を進める観点から、 総合管理の一環として、製品の危険有害性データ等の情報を必要とする機運が高まってきており、そのような中、交付の請求の増加などに見られるように、MSDSへの期待は高まってきています。

国における取り組み

通産省(現 経済産業省)と厚生省( 現 厚生労働省 )は平成5年3月に、労働省(現 厚生労働省)は平成4年7月にMSDS交付に係る告示を発出し、その概要は、危険有害化学物質を分類・法規制対象物質で明示し、それらを事業者間で取引する際には危険有害性、取扱上の注意等についての情報を記載したMSDSを交付・管理することにより、製品の適正な管理を推進することを指導するものとしました。

環境への取り組み
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話

ページ上部へ