原因は湿度?製函・封緘で不具合が生じる原因と対策

ダンボールがうまく組みたたない、失敗してしまう…もしかして故障?

梅雨から夏にかけての時期、製函機・封緘機をご利用のお客様から「製函・封緘ができない」という問い合わせを多くいただきます。
製函・封緘がうまくいかないとき、どのように対応したらいいのでしょうか。

今回は特にこれからの季節に関して増える、不具合のお問い合わせの原因と対策についてご紹介します。
ワークメイト以外の製函機・封緘機をお使いの方も、もしかすると同じような原因かもしれません。ぜひ最後までチェックしてみてください。

■ 製函機がうまく動かない!原因は?

それでは実際に、製函機でのダンボール箱の組み立てが失敗する原因を確認していきましょう。考えられる原因は大きく分けて3つあります。

・作業環境が推奨環境から外れている
・エアーコンプレッサーから送られる空気が湿っている
・製函機の設定を変えてしまった

製函機の作業環境を確認しよう

セキスイの製函機、ワークメイトには推奨されている作業環境があります。ワークメイトの推奨環境は下記の通りです。

気温 5℃~40℃
湿度 80%以下

※ただし機械表面が結露しないこと

梅雨から夏にかけての時期、作業場の気温や湿度は、上記の条件から外れていないでしょうか。室内の気温・湿度が、高くなりすぎていないでしょうか。

推奨環境外で使用していると、結露による機械の錆が故障の原因となる可能性があります。
特に湿度は、生鮮、精肉、レトルト食品の業者様で高くなりがちです。足元がいつも水で濡れた状態になっていないでしょうか。
蒸気をお使いの設備、冷凍庫が近くにある場合は、湿度が高くなりやすいので注意が必要です。 

もし気温・湿度が推奨環境でない場合には、空調を活用したり、ゾーニングを変更してみてください。
それでも不調が直らない場合は、故障の可能性もありますので、こちらからお問合せください。

製函機のエアーコンプレッサーを確認しよう

セキスイの製函機・ワークメイトでは、別途エアーコンプレッサーを使用します。
このエアーコンプレッサーから送られてくる空気が、湿気を帯びている・不足しているというのが、動作不具合の原因のひとつです。

ワークメイトでは、真空発生器やエアーシリンダーを用いた機器でダンボールを吸着し、開口・展開して箱を組み立ててテープを貼ります。
このとき湿度の高い環境下だと、エアーコンプレッサーで圧縮されたミスト状の空気が、機器に送られる可能性があるのです。機器の中にミスト状の空気が侵入すると、動作不良や故障の原因になります。
湿度の高い環境下では、エアーコンプレッサーから送られて来る空気が、ドライエアーである事を確認してみてください。

製函機の設定を確認しよう

意外と見落としがちなのが、製函機の設定自体を変えてしまっていたパターンです。
使用しているテープやダンボールを変えていないでしょうか。 作業をしている方が変わっていないでしょうか。 現場の作業担当の方などが、設定を調整していないでしょうか。

こうしたトラブルを防ぐには、普段の機械の設定・使用している資材を控えておきましょう。何か変更されていないか、確認が出来て便利です。 特にテープ貼りが失敗する場合は、テープの張りを調整している部品・テーピングユニットを確認するとうまくいくことがあります。

参考:故障かな?と思ったら…テープがキレイに貼れない場合に見直すポイント3点

■ 封緘機がうまく動かない!原因は?

ここまでは製函が失敗する場合の対処法について解説していきました。ここからは封緘がうまくいかない場合の、対処法について解説していきます。考えられる原因は大きく分けて2つです。

・作業環境が推奨環境から外れている
・封緘機の設定を変えてしまった

封緘機の作業環境を確認しよう

封緘機も製函機と同じように、作業に推奨されている環境があります。

・気温 5℃~40℃
・湿度 80%以下

 ※ただし機械表面が結露しないこと

作業環境が上記の条件から外れていないでしょうか。
もし気温が高すぎたり、湿度が高すぎたりする場合は、空調を調整してみてください。使用に適した環境でない場合、動作に問題が生じる場合があります

封緘機の設定を確認しよう

封緘機の設定はいつもと同じでしょうか。 自分以外の誰かが変えている可能性はありませんか。 使用しているダンボールや、テープを変えていませんか。
もしそうした変化がある場合は、これまでの設定に戻すか、新しい使用環境に合わせて設定を調整してみてください。

■ 製函機・封緘機がうまく動かない!他にも原因はある?

ここまでは、湿度の高い時期によく発生する製函・封緘の不具合の原因について解説してきました。それでも不具合が直らない場合は、原因が別のところにあるのかもしれません。これまで紹介した内容の他に、お客様自身でご確認いただけるメンテナンスのポイントをご紹介します。

使用しているテープの保管環境を確認しよう

製函機・封緘機が不調で、これまでの対処法でも直らない場合、他に考えられる原因はテープやダンボールの保管環境です。

セキスイのテープも、製函機・封緘機と同じように、使用に適した環境があります。極端に暑くなる倉庫などで保管していた場合、接着しづらくなる可能性があります。 特にゴム系のノリは暑さに弱く、変形をおこしやすくなるので保管には注意が必要です。逆にアクリル系のノリは、暑い中でも粘着力が弱くなりにくい特徴があります。

テープの保管環境を見直すのも、製函機・封緘機の不調を改善する方法のひとつです。

使用しているダンボールの保管環境を確認しよう

湿気はダンボールの大敵です。
湿度の高い梅雨には、ダンボールが湿気を吸って強度が弱まってしまいます。段ボールケースが軟弱になると、製函時に罫線ではないところで折り目が付きやすくなります。その結果、製函の不具合が起きるのです。 

ダンボールが湿ってしまっている場合には、以下のように保管環境を見直すことで改善する場合があります。

・屋外、半屋外で保管している場合は屋内で保管する
・保管時にストレッチフィルムをしっかり巻いておく
・空調の効いた場所で保管する

ダンボールの状態を確認するのも、製函不良を改善する方法のひとつです。

■ それでも直らない場合は?

全て確認しても不調が直らず、ダンボールが組み立てられない場合は、故障が考えられます。

まずは担当営業に、電話などでお問合せください。現場の状況をヒアリングし、他にできる対処法がないかを確認します。
担当営業の連絡先が不明な場合は、こちらよりお問合せください。

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積水マテリアルソリューションズ(株)
https://www.sekisui-pack.com/

積水化学の製函機・封緘機「ワークメイト」を中心にご案内をしています。人手不足が進んでいる昨今だからこそ、皆様の作業の相棒としてお役に立てるような活動を行ってまいります。

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セキスイパックでは箱作り・テープ貼り・パレット梱包・製品緩衝など、お客様のあらゆるニーズにお応えする各種機械を取り揃えております。

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