テープが貼れない!故障かも?チェックすべき3つのポイント

※この記事は2022年12月に公開された記事をリライトしています。

「テープが貼れなくなった!故障かもしれない」
これはセキスイがよくいただくご質問の中のひとつです。
毎日業務に使う機械なので、急に挙動が変わると、故障が心配になるでしょう。

しかし実は、テープ貼りの不具合の多くは、ちょっとしたメンテナンスで解消できます。
セキスイの包装機械「ワークメイト」はシンプルな構造なので、お客様自身でのメンテナンスが可能なのです!

今回はテープ貼りの不具合を解消する、メンテンナンス方法をご紹介します!

■ テープがキレイに貼れない原因

テープがきれいに貼れない原因は、ひとつではありません。
テープ貼りが失敗する場合、よくある3つの原因について、具体的に解説していきます。

①使用しているテープを変えた

テープが貼れなくなった…というご相談の時に、見通しがちなのがテープの変更です。
最近テープ(品番・メーカーなど)を変えた!ということはないでしょうか。

テープを変えるときには、粘着力や展開力などの差があるため、調整が必要になります。
同じようなテープだから大丈夫だろう!と思っていると、不具合の原因に。

テープを変更した後は、動作の不具合がないか必ず確認してください。

②使用しているテープが薄い

まずは、海外製などの薄手OPPテープを使用しているケースです。
コストパフォーマンスを重視したOPPテープでも、同様のトラブルがあります。

テープの厚みが薄い(40μm台)場合、テープは伸びたり切れたりしやすくなります。
こうしたテープを機械で使用しているのが、不具合の原因のひとつです。

ワークメイトに適したOPPテープの厚みは、50µm以上
もし薄手のテープを使用している場合は、適切な厚みのテープに切り替えてください。

③ワーク(段ボールケース)のL寸が長い場合

次に長尺物のダンボールケースを使用している場合です。
長ネギ、長芋、建材など、長さのある商品に合わせたダンボールを使用していないでしょうか。
ダンボールの長さがあると、その分貼り付け前に引き出すテープの長さが長くなります。
テープを長く引き出すと、伸びた反動で貼るときに縮むため、貼り付けトラブルの原因になるのです。

このケースでは、テープをより厚みのあるものか、幅広のものに変えることで解決する場合があります。

④機械側の原因

包装機械は、多くの部品が組み合わさってできています。
そのため不具合の起きる場所も様々。
OPPテープでは、貼り付け・繰り出し・テープカットなどの箇所で不具合が起きやすい傾向があります。

ワークメイトは比較的シンプルな構造のため、お客様自身で修理できる場合も。
たとえばテープがうまく切れていない時は、切るためのカッター刃を交換すれば解決します。

ご紹介した箇所を確認しても直らない…という場合は、必要項目をご確認の上、
エリアごとの包装機械のメンテナンス窓口までお問い合わせください。

■ ワークメイトのメンテナンス方法

ここからは、テープの貼り付けが上手くいかない場合のメンテナンス方法について確認します。
文章と合わせて動画も掲載しているので、動きを確認しながら作業するのがおすすめです。

カッター刃の交換
バネ位置・コアの厚みの調整
クッションシートの貼り替え
テーピングユニットの調整

カッター刃の交換

セキスイの製函封緘機のカッター刃は、他のメーカーに比べ溝が深いのが特徴。
この刃のおかげで、クラフトテープなどもしっかりカットができます。

カッター刃はパーツの中でも消耗しやすい部品なので、
調子が悪いなと思ったときにはまず確認してみてください。
糊がベタベタしていて切れづらくなっている場合もあります。
※カッター刃は大変鋭いので、交換時・メンテナンス時にはケガにご注意ください。

カッター刃の交換方法
1.カッター刃を固定しているネジ 2 本を外し、カッター刃を取り外します。
2.新しいカッター刃を取り付けてネジを戻して固定してください。
※カッター刃には向きがあります。取り付け時の向きにご注意ください。

▼カッター刃の交換方法を動画でチェック▼

バネ位置・コアの厚みの調整

貼りつけたテープが上手く付かない・浮いてしまう場合は、バネ位置を調整してみましょう。
テープがズレないよう、固定できているかも確認します。

芯部分がゆるい場合は、部品を取り付け調整してください。
※部品は納品時にお渡ししている工具袋の中にあります。

バネ位置の変更方法
1.強さを調整したい箇所のバネをはずし、ネジを外します。 2.ネジの位置を調整します。 3.ネジにバネを取り付けます。

コアの厚みの調整
1.テープが付いている場合は、テープを外します。
2.テープコアの一番下に部品を取り付けます。
3.テープを戻し、しっかり抵抗があることを確認してください。

▼バネ位置の変更・コアの厚み調整を動画でチェック▼

クッションシートの貼り替え

テープを貼る時に、滑りやすくなるようにする部品がクッションシートです。
摩擦で消耗するため、目に見えて減ったり滑りが悪くなったら交換してください。

クッションシートの交換方法
1.すり減ったクッションシートを機械からはがします。
   はがれにくい場合はシールはがしなどを活用してください。
2.新しいクッションシートを、裏の両面テープで貼り付けて交換します。

テーピングユニットの調整

セキスイの包装機械は「テーピングユニット」というユニットでテープを送り出し、カットしています。

テーピングユニットをメンテナンスする

テンションの調整は
①テープコアの中心についているナット、
②逆転防止ロールのナット

の2ヵ所を緩めたり、締めたりして行います。

テーピングユニットの調整方法
1.テーピングユニットにテープをセットし、一定の力で引っ張ります。
   この時スムーズに引き出しができていれば問題ありません。
2.引っかかったり、剥離ローラーから逆転防止ローラーの間にたるみが生まれる場合は、
   スムーズに引き出しができる強さに調整してください。

▼テーピングユニットの調整方法を動画でチェック▼

包装機械は、定期的にメンテナンスすることで長持ちさせられます。
つい忙しいとメンテナンスは後回しになりがち。
シーズンの変わり目など、タイミングを決めてお掃除してあげてくださいね。

その他のよくある部品交換についてはこちら>>

■ 機械の不調が解決しない場合は

ご紹介した箇所を確認したけれど直らない…という場合は、必要項目をご確認の上、
エリアごとの包装機械のメンテナンス窓口までお問い合わせください。

機械の不具合についてのお問い合わせやご質問はこちら
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積水マテリアルソリューションズ(株)
https://www.sekisui-pack.com/

積水化学の製函機・封緘機「ワークメイト」を中心にご案内をしています。人手不足が進んでいる昨今だからこそ、皆様の作業の相棒としてお役に立てるような活動を行ってまいります。

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